2002.10.05(Sat) Bed Breakers Live

"PARTY! 笹栗Night"
@Live Spot RAG


前半戦


 マグナム岡崎です。昨年10月5日の「PARTY!笹栗NIGHT」から、はや数ヶ月が過ぎようとしておりますが、この度は、座長自らがライブを振り返って、あの興奮へと皆様をナビゲートいたしましょう。

 ところで、そもそもこのライブが「笹栗NIGHT」と名づけられたのは、この1年の間に、わがバンドのマロン(=栗)とササポン(=笹)が結婚したからです。あ、もちろん、彼らが男どうしのカップルになったわけではありません。これまで「BB’Sは練習がハードだから、彼女をつくる時間がない、ましてや結婚はできない」と巷ではささやかれていたわけですが、それはまったくの言い訳にすぎないことが、ここに証明されたわけです。で、彼らの幸せのおすそ分けをいただこうと企画されたのが、今回の「笹栗NIGHT」というわけです。
 さあ、オープニングです。1曲目は『MA-MA-MARRON』、司会のマロン八洲の登場です。
 「みなさまー、おまんたせいたしましたーー!」
 このとき、僕は控え室で紹介されるまで、マントを羽織って、軽くからだを動かしながら、じっと待っているんだけど、まったくリングにあがる前のボクサーみたいな気分。どんどんボルテージを上げていって、バンド紹介のあと、緊張が最高潮に達したところで、マロンが僕を紹介します。 「京都木屋町に子種を植え続けて早10数年、さあ、みなさん、お待ちかね、マグナム、マグナム岡崎!!!」。 マロンは絶叫し、お客さんは笑っていますが、もう言われるがまま、「木屋町の種馬」になりきって登場しましたよ。


   最初に歌うのは『BOYS FLY』。盟友おくらHORNSがステージ壇上に。この曲のイントロのロングトーンが重なってゆき、ドラム・フィルが入った瞬間はいつも鳥肌がたちます。もともとギターのうーやんが「夢でプリンスがこんなリフを弾いてた」といって持ってきたフレーズをもとに、僕が曲に仕上げたんだけど、深い夢のうねるようなグルーブがこの曲のポイント。僕はラップを繰り出し、柿みん&モツの鋭いコーラスが折り重なる。ささぽんがアレンジした中間のホーンフレーズが渋い。

 そのままメドレーで『ストローベリー・ライフ』に突入。ホーン隊が入ると、この曲がぐっと引き締まるね。僕はサングラスをはずそうと思ったんだけれど、置く場所が見つからなくて、ど根性ガエルみたいに頭にのっけた。と、ふと気がつけば、一番目前のテーブルに、大学の教え子たちが座っている。君たち、ちょっと近すぎるんだよ、僕らのライブはきっと教育的に良くない、デンジャロスだよ・・・と言おうとしたんですが、気にせず腰をふって歌おうと覚悟した自分を私は誉めてあげたいです。


 オープニングの3曲が終わると、マロンが登場してMC。彼が横にいると僕も安心する。どんな体勢からでも、笑いへとフォローしてくれるからね。ふたりで、このたび全員にお配りした「おみやげ」について説明。来てくれた方はご存知のように、おみやげの箱の中には、紅白まんじゅうならぬ、笹麩まんじゅうと栗まんじゅうが入っていたんだよね。100個以上の箱をささぽんの奥さんたちが苦労して準備してくれました。こだわって選んだ味を楽しんでもらえたかな。
 続いての曲は『Innocent Fruit』。僕が絶食入院した経験をもとにつくった異色のナンバーだけど、独特の透明感と妖しさがあって気に入っている。新しい曲を歌うのはかなり緊張するけれど、演奏を重ねるたびに曲に生命が吹き込まれていくようで、それを感じる瞬間にぐっとくるよ。
 次はお待ちかね、チューチュー・ガールズによる『愛の海で泳ごう』。ささぽんが曲をつくり、僕が歌詞を書いた作品です。 僕はクリスチャンじゃないけど、この曲をある種のゴスペルと思って創ったんだ。愛の海っていうのは、もちろん南の美しい海なんだけれど、それは神様の愛に満ちた海でもある、そんなイメージ。柿みんとモツはそれぞれの感じる「聖なる海」を表現してくれたはずだ。
 チューチューのあとは、バラード『最愛』。この曲はホーンが入ると、歌っていてもまったくぞくぞくするよ。トロンボーンの前田君のアレンジが素敵だからなんだろうけど、音に深みと広がりがでてくるんだ。だから僕も深いところから、さらに遠いところへと歌おうとする。で、つい遠く客席まで足を踏み入れてしまうんだよね(笑)。杉良太郎ちっくにお届けしました。
 さて、ここで、前半戦のハイライト!
『BED COVER TIME』と題して、EARTH,WIND&FIREの名曲の数々を演奏するコーナーです。おくらと共演ならではの企画だよ。

 インスト・ナンバーの『AFRICANO』でマロンがいやがおうでも会場を盛り上げてくれる。 内藤(As),前田(Tb)の両「大ちゃん」のソロがフィーチャー。うーやんのギターもいい感じ。





 そして、登場したのは・・・3つの小さなピラミッド、を頭にかぶった謎の3人組。銀色に輝く3つのピラミッド(というかアルミホイル製?)には、「土(EARTH)」「風(WIND)」「火(FIRE)」の文字が記されている。
 マロンの「EARTH,WIND.FIRE!!!」の声とともにボーカル三人組の登場.曲はEW&Fの超有名ナンバー『SEPTEMBER』へ.
 『SEPTEMBER』から『LET’S GROOVE』、そして『FANTASY』へと黄金メドレー。

 『FANTASY』は柿みんとモツがリードをとって歌う。そしてエンディングの一番いいところで、マグナムがおもむろにショールをかぶり、ステージには男前顔のマロンが登場、ふたりでいやらしくからみはじめた。(→ ファンタジーということで、宇宙的な『愛』を表現してみました by 出演者)。


 最後は『BOOGIE WONDERLAND』。うー やんのギターが冴えている。最後はバンドが一体となってゴーーール! 前半終了。



 ところで、楽屋に戻るとひとりメンバーが倒れていました。ドラムの金ちゃんです。実は、彼はこの1ヶ月、全然熱が下がらなくて、いっぱい注射を打って、無理をおしてステージに立ってたんですね。まあ、ほんとうは演奏できる状態でなかったのかもしれないけれど、なんとか前半を叩きおえたわけです。しかし、ここでダウン。激しい動悸のために控え室で仰向けに倒れています。心配そうなメンバーたち。いったい、どうなることかでしょうか・・・(続く)。



後半戦に続く...