2006.10.15(Sun.)
栗須田銀河リサイタル〜銀河の中心で愛を叫ぶ
@Live Spot RAG



後輩マグナム君の呼び込みで登場した栗須田銀河先生。いつものように派手な衣装で現れるのかと思いきや、眼鏡をかけて、コートにマフラーという見慣れない出で立ちで登場。ド派手な登場を期待した客席からは大きなどよめきが。



銀河:「アンニョンハセヨ〜」

なぜか韓国語で挨拶する栗須田先生。

マグナム:「先生!もみ上げはいつもと同じなんですが、雰囲気が若干違うような…」
銀河:「君たちはまだ勉強してないかもしれないけど、コレが次にクるんだよ。」
マグナム:「ハイ…」

銀河:「キーワードは…韓流

マグナム:「先生、もうさんざん世間では…」
銀河:「いやいや、来るね。コレは来る。そのうち猫も杓子も韓流、韓流という時代が来る!」

そう、常に時代の最先端を行く先生の本日のテーマは
韓流

銀河:「せっかくね、こうやってブームに乗って新しい波を作っていこうと言うことでね、これからは私のことを銀河先生〜とかではなくて、『銀様』(ギン様)と呼ぶように」

満員のお客様からは『銀様コール』の嵐。遅れてきた韓流スター、ギンさまが誕生した歴史的瞬間である。そして、時代の最先端を行く先生から新たなる予言が。

銀河:「そして次は、純愛ブームが来る」

それは、栗須田先生の提唱する、韓流の代表的なスタイルと純愛を掛け合わせた新しいエンターテイメントがベールを脱ぐ瞬間だった。

銀河:「今夜お送りする曲は、栗のソナタ、サブタイトルは銀河の中心で愛を叫ぶ




銀河:「(語り)突然ですが、私、交通事故で記憶をなくしております」
銀河:「その間に、アメリカに行ってみたり、行ってみなかったり。昔の彼女と会ってみたり、あってみなかったり、いろいろありましたが、銀河は、元気です。どんなにつらいことがあっても、銀河は大丈夫。だって、都合の悪いことは、全部忘れちゃえば良いんだから!」

韓流の代表的なスタイルによるピアノイントロに乗せて、栗須田先生の語りが本日もさえ渡る。この語りにある不幸の無限連鎖も韓流の代表的なスタイルといえよう。




銀河:「濡れてナンデムン(南大門)、気づけばトンデムン(東大門)♪ 優しい、嘘と笑顔、忘れたイ・ビョンホン(韓国のジェームス・ディーン)」

先生の出世作「濡れて木屋町めぐり逢い」のメロディーに乗せて、歌われるのは先生の純愛の記録。

銀河:「そうこうしているうちに、私、二回目の交通事故に遭ってしまいました。ちょっと、うっかりさんです。」

繰り返すが、この負の連鎖こそが韓流の代表的スタイルといえよう。

銀河:「そんなこんなで、彼女と血がつながっていたり血がつながっていなかったり都合の良いことだけ思い出してみたり、思い出さなかったり、不治の病になりましたが、それでも銀河はまだまだ元気です。なぜって、この心にあなたへの純愛があるからー!」

そう、純愛こそ、不幸の連鎖を断ち切るための唯一不二の武器なのだ。モテモテ人生を歩んできた栗須田銀河先生だからこそ、この言葉には韓流ドラマ以上の重みを持つ。




そして、韓国人のガールフレンドから個人教授してもらったという韓国語を披露。

銀河:「チェイルムン ウムハムミダ(私の名前は銀河です)チョナン ナムジャイムンニダ(私は男の中の男です)サランヘヨ(愛してます)ブルゴギ サ ジュセヨ(焼き肉おごってください)チャンドンゴン、アンジョンファンヨー(チャンドンゴンさん、アンジョンファンさん、大好き)ハングンマル オリョンネヨ(ハングルは難しいです)チョーワー キョロネ チュセヨ(いつか僕と結婚してください)チューセヨ(してください)チューセヨ チューチューセヨ(してください)チャギヤ、ジョンマルジョアヘヨ(あなた、お年はいくつですか?)♪」

カンペを見ることもなく、完全に韓国語を自在に操る栗須田先生。

銀河:「濡れてナンデムン(南大門は濡れています)気づけばトンデムン(気がつけば東大門というところに来ていました)優しい、嘘と笑顔、忘れたイ・スンヨプ(アジアの大砲)♪」

このように歌詞に韓国出身の有名人の名前を織り交ぜるスタイルは、歌詞に自動車の名前を織り交ぜる小林旭の「自動車ショー歌」をも彷彿とさせる。

銀河:「チェ・ジウシ、メールアドレス交換デ・チュセヨ〜?(チェ・ジウさん、メールアドレス交換してください)」

ついに、あのチェ・ジウにまで手を出そうとする栗須田先生。アジア制覇の日も近い。

銀河:「なかなか、良い手応えだったねぇ.」

韓流ブームの到来、いやギン様ブームの到来を確信した銀河先生だった。


そして、流れてきたのは祭り囃子の笛の音と、音頭のリズム。
銀河:「秋だ、祭りだ、栗須田だ。やって来た来た、来ましたよ。栗須田銀河が皆様にお送りする、祭りのテーマナンバー。それでは皆さん、盛り上がってぇ、参りましょうかぁ〜」

そう、栗須田音頭で、期せずしてRAGは秋祭り会場に。栗須田先生も目にもまぶしい橙色の浴衣で登場。

音頭とロックの融合「ロック 'n 音頭」という、栗須田流免許皆伝的音頭の解釈によって生まれた、新しい音頭の地平を開拓した志の高い名曲である。

銀河:「ハイヤ、ハイヤ、take me to the ハイヤ、ハイヤ、ハイヤ、ッハッハッハッハ♪」

音頭とロックに飽きたらず、沖縄民謡のお囃子を取り入れつつ、Slyまでをも視野に入れたこの音頭は、まさにグローバリゼーション。

銀河:「故郷を離れて、修行の旅に流れ出て。流れ流れて、早十五年。拙者の名は、栗須田銀河と申す。おぬし、名は何という?…名乗らぬか!?ならばこの剣で聞くしかあるまいな。我が必殺剣を受けてみよ。いざ、いざ、いざ、いざ〜〜!」

栗須田流必殺剣が火を噴く(SE)

マグナム:「ぎゃー」
銀河:「安心せい、音は凄いが峰打ちじゃ。十五年後にまた会おう!ワオ〜ン!」

あれだけのすさまじい剣の音にかかわらず、峰打ちという超絶技巧に満員の客席からどよめきが。



銀河:「空にゃぽっかりお月様。おいらうっかり午前様♪今夜どの娘を狙おうか〜。デートするなら、秋祭り〜!♪」

営業で鍛えたお芝居の後は、一転してこの軽いノリ。

銀河:「ギギンガギン、ギギンガギン、栗須田銀河の栗、栗っ♪」

今宵も客席を埋めた栗須田銀河先生フアンのお客様、もちろん栗須田音頭の振り付けを完全にマスター。




マグナム:「さあ、続いてのナンバーはあんたにWant You。最高位三十七位!」

祭り囃子から一転、ハードなギターのイントロで始まるあのナンバー。ご存じ、日本のロックに波紋を投げかけた問題作「あんたにWant You」!


銀河:「(台詞)あんたにあったその日から、オレのハートはバーニング・アップ。こんな、こんなに熱いハートを、なぜにおまえはホワイ・ドンチュー・ノウ?」

熱い台詞をストレートにぶつける銀河先生。アクションも自然にヒート・アップ。あまりの素早さに、他のバンドメンバーの動きが完全止まって見えるほどだ。

銀河:「カムサハムニダ!(ありがとう)」

栗須田先生への惜しみない「ギン様コール」はしばらく止むことはなかった。